レインボーユニオンは6月2日、長岡市内で長岡市教育委員会、ベネッセコーポレーションと団体交渉を行いました。
レインボーユニオンは、新型コロナウィルス感染症が地方都市にも広がってきていること、学校での感染拡大を防ぐことを第一として、感染のおそれがあるような場合に、有給で休暇を取れるよう求めました。
直接の契約関係なしと市教委
学校の教職員が民間労働者であるICTサポーターに指揮命令しており、私たちは、これは偽装請負ではないかと指摘したことについて、長岡市教委は、機器をリースするときに、導入されている学習ソフトの活用サポートとして支援を受けていると回答。長岡市教委とベネッセには、直接の契約関係がないとしました。
この件については、現在、新潟労働局が調査しています。
一方、教育活動を考えるにあたって、教職員の多忙な状況を支えたり、ICTを活用する授業をすすめていく必要があります。そのため、ICTサポーターが働きやすい環境は必要であり、その認識は共有することができました。
オンライン会議にデザリングのできるガラケーを配布
コロナ禍のため、昨年度に自宅IT環境の整備を自己負担で行うよう求められていましたが、ようやくベネッセからデザリングのできるガラケーが配布されました。
組合員は、新年度への更新ができないことに不安を覚えていました。また、少ない収入のなかから対処しなくてはならなかったので、大きな不満を持っています。
基本給がこの間、まったく昇給していないこと、新型コロナの関係で緊張感が高まっていることも含めて、賃金の増額を求めています。
感染を広げない対策を求める
教職員は、新型コロナウィルス感染症に感染した場合、感染のおそれがある場合などでは、年次有給休暇を利用せず、また、賃金を保障して休む仕組みができています。これは非常勤講師も同様です。安心して休めないと、万が一のときに、校内で感染を広げてしまうからです。
私たちは、ベネッセに対して、ICTサポーターも学校で働いており、さらに複数校を巡っていて、感染を広げかねないことから、教職員と同等の対応を求めました。
しかし、ベネッセは、労基法上の休業手当のみしか対応しないと回答しました。
確かに違法ではありませんが、それでは学校で感染を広げる危険性を下げることができません。再度検討するよう求めました。